2017年7月13日木曜日

YOSAKOIソーラン祭り(20170607~11)報告

YOSAKOIソーラン祭りに,
「井原水産&北星学園大学」チームで参加した
経法2年 齋藤杏奈さん
(北星学園大学女子中学高等学校出身,2016年入学)から,
祭りに参加しての感想が送られてきました。

題して,
「~練習で学んだこと★本祭で感じたこと~」

今年は一言で言うと、「学び」でした。この本祭までの練習は体力的にも精神的にも辛かったです。良いことだけでなく悩んだり学んだり、今までの練習で感じていた事をこのレポートに全て書こうと思います。

リピーターになって
2月から今年度の作品の振り落としが始まりました。どんな曲なのか?どんな作風になるのか?とてもワクワクしていました。練習は週4回、1回3時間。先生が振り付ける、皆でそれを練習するのです。先生が来ない日は、スタッフが先生から教えてもらった振り付けを統一させて、リピーターや1年生に教えます。例えば、背中が曲がっていたら背筋を伸ばすように指摘したり、カウントで数えて練習を仕切ったりします。週に1回先生が来る日は、毎回隊列の構成が変わったり振りが変わったりと、その都度臨機応変な動きと集中が必要でした。
4月からは1年生が入り、自分に後輩ができました。1年生からは、さん付で呼ばれ、初めて自分は先輩になったのだなと実感しました。リピーターとして見られるので、先輩としてしっかり責任持てるのか心配ありました。また、難聴ということで、1年生に私のことを理解してもらえるのか不安もありました。1年生は振りを覚えるのが早く、中にはバレエやダンスを習っていた子もいて皆とても上手でした。
5月のGWでは、2泊3日の合宿がありました。朝の9時から始まり、食後夕方の5時まで練習。足の裏には豆が2カ所出来ていました。練習のし過ぎでしょうか(笑)。 でもとにかく楽しかったです。私が泊まった部屋では、1年生が多かったので、この機会に仲良くなれました。GWが終わってからも練習。隊列が変わったり、逆振りで覚えなくてはいけないなど、大変でした。


これが青春かな
5月からは殆ど毎日練習で、平日は21時過ぎまで、土日は12時間練習で家に帰ってくるのが22時近かったです。そんな中、一番大変だったのがゼミとの両立でした。家に帰ってから勉強を始めるのがいつも零時過ぎでした。睡眠時間を割いて朝まで準備しても、とても時間が足りず準備不足で、報告会では自信持って発表をする事が出来なかったのが、悔しい思いをしました。後でゼミのグループLINEで、授業が長引いてしまったこと、皆に分かりやすく説明できなくてごめんなさいと謝りました。だから、次の報告会では成功させたい気持ちが強かったです。その準備期間中は、あまり眠れていなかったので疲労がたまって授業を休んだり練習をしに行くのが面倒くさくなったり、練習に集中できなかったりと、体力的にもキツかったです。終わってからはしっかり睡眠が取れて、一日中元気な体にすぐ回復しました。報告会の担当が終わってからは、もう本祭が終わるまではよさこいの事だけ考えようと決めました。


よさこいだけで生きている日々は、学校生活面でも勉強が遅れるのはもちろん、体育の授業があるのですがよさこいの足袋は、しっかり持って来ていても体育の上靴は忘れてしまったことがありました。ある時は、練習の持ち物は持ってきていて、財布も教科書も全て忘れて来たこともありました。自分は練習する為に学校に登校しているのかと思いました(笑)。先生からは「演舞やっている人の頭の中は、よさこいの事しか考えてないのだ。」と言って下さって、本当にその通りだなと思いました(笑)。よさこいの休日は、毎週月曜日だけが休みでした。この貴重な時間に疲労を回復させたくて休むのですが、洗濯や料理、部屋の片付けなど、家の家事をやらなければと頭では分かっていているのですが。でも何もしたくなくないのです。本祭が終わるまで家事を任しっきりで親に申し訳なかったです。

作品に対する想い
この時期には練習の面でも悩みがありました。それは、自分のチームの作品が好きになれないということです。去年12月は、17年の作品はどのようなものにしていくか、作戦を立ててきました。今までの作品の核になっていた、海というベースを感じさせない。衣装のデザインも変える。道具も大太鼓を出す。と計画を立てていたのでした。それに期待して今年も踊るというメールを送りました。ですがやはりチームは、計画通りに実現出来ませんでした。過去の作品と今年の作品を比べても似たような感じでした。時代は繰り返すのだなと。今年こそ勝ちたいという強い気持ちから失敗を恐れているなと思いました。というのは、自分はやはり勝つためには、常に新しく進化し工夫続けなければならないのだろうと思っているので、それが今回の作品では実現できなかった事に関して、とても残念な思いをしました。だから、自分のチームの作品が好きになろうとしても体にしっくりこなく、好きになろうと無理する方が大変でした。何度も辞めようかと考えました。このような気持ちで練習は時間が長く感じていた、練習していない時でも、作品に対する不満を抱えていることは、精神的に辛かったです。やはり、自分のチームの事よりも、他チームの作品はもっと良いんだろうなぁと気になったりしました。練習の時も、自分のチームを信じきっていないのは、私だけではなくチームの大半の人はそうでした。それは先生にも伝わっていて「辞めたいなら辞めればいい。やるかやらないかは自分で決める権利がある。」と言っていて、それを聞いたら逆に「辞めたくない!ここで辞めたら絶対後悔する。」と辛いけど、最後までやり遂げたいという気持ちで、自分は続けると決めました。踊ることが好きには変わりは無いので、毎回の練習では集中して全力で踊ってきました。


試練
このまま2つのプレリハを迎えることになりました。まず、C-ASHという支部合同出陣式です。これは、去年も参加しました。各地域のよさこいチームが集まってきて、見せ合いをします。1年生にとっては、これが初めてお客さんに見せる機会でした。自分も去年は、とても緊張をしていたのを覚えています。今年はあまり緊張しませんでしたが、最後までミスせずに全力で踊れた事と、改めて人に見せる事は楽しいと感じました。また他チームの作品を見ているときは大音量の音楽が体に響き、去年の本祭の緊張感を思い出しました。結果的に「やはり楽しかった。」この気持ちが蘇り、満足出来たことと、他チームと自分達の作品を比較して作品を見つめ直すこともでき、自分のチームの良さを見つけ、少しずつ好きになってきました。
2つ目は、学生合同出陣式です。これは、札幌市の大学生チームが集まってきて競い合い、パレードとステージを合わせた点数が高い方から賞が決められます。結果は、パレード賞でした。パレードは演舞順が1番目で順番的に不利でしたが学生の元気よさが審査員の印象に残ったのでしょうか。賞が取れるとは思いませんでした。すごく嬉しかったです。問題は、2つ目のステージでした。今年は、前の方で踊らせていただくことになりました。ですが、自分一人だけ目立つようなミスをしてしまいました。普段の練習から本祭の景色をイメージしながら練習してきたつもりだったので自信しかなかった油断でミスる。ミスするという事は皆の足を引っ張ることになるし、前で踊るということは、皆の基本であるということなので自分の立ち位置がズレてしまうと、その後の人達の隊列も安定しなくなるのでとても責任を感じました。

また、ミスしてから自分で練習量が足りていないと感じていたので隙間時間に曲聞いてイメージトレーニングをするようになど、不安を本祭までの残り一週間の練習を大切に頑張ろうと思いました。練習では、天気が不安定で大雨が降った事もあったけれどそれでも練習続けました。寒かったし、スウェットも土で汚れても大雨で無い限りは練習し続けました。それでも、次の日風邪を引かなかった自分は凄いなと思いました(笑)。本祭の一週間前になると今度は“闇練”というのが始まりました。これは平日ですが全員で21時まで練習してからでも、残って練習をしたい人は22時半まで練習し、振りのスキルを上げる練習を行いました。自分も練習不足を感じていたので参加しました。そうして一週間のうちに不安の気持ちが軽くなり、いよいよ当日を迎えました。

本祭
西8丁目のステージは小さい頃からの憧れであり、今年もまたこのステージで踊れる喜びを感じていました。プレリハの時のようにまたミスをするのではないか。心配で直前までイメージトレーニングをずっとしていました。いよいよステージに上がりました。その景色と緊張感は練習通りでした。まぶしいスポットライトをあらゆる方向から私たちの体全身に浴び、チーム全体を包む空気はスチームよりもしっとりしていました。確かな場所が自分の目を現実的に見せ、雨は鐘の音のように弾んでいました。一瞬が過ぎるのを大切に演舞中は全力で踊りました。ミスせずとっても楽しめました。この時、ファイナルでもう一度ここのステージに立ちたいと強く思いました。
後日のパレードも両サイドにお客さんが座って見てくれているのがとても嬉しくて自然と笑顔になりました。パレードは、5曲続けます。1358秒、いつもの練習では5曲目となると疲れて自分に負けたことがありましたが、本祭では楽しさの方が何十倍大きいので5曲続けて踊っても疲れを感じませんでした。審査パレードでは、大雨が降っていた中練習の時から雨に打たれながら練習した経験から本番でも学生のパワーが出し切ることが出来たのではないかと思っています。去年は晴れだったので今年は雨でびしょ濡れを経験しました。どちらともいい経験になりました。次の日、審査結果の発表でした。


結果はパレードで1位を取りファイナル進出が決まりました。自分は初めての事だったし、今まで頑張って練習してきた努力が認められたのは嬉しくて涙が溢れ出てきました。また、西8丁目のステージで踊ることが出来る夢が叶いました。とっても嬉しかったです。各会場のステージもミスなく全力で演舞出来ました。沢山のお客さんがいると自分もとても楽しめました。やっぱり嬉しかったのが友人や先輩、先生やお世話になっている支援課の方々、親が観に来てくれていたことでした。わざわざ足を運んでくださり、私たちの為に時間を使って観に来てくれていると思うと頑張らなきゃと思えたし本当に感謝しかなかったです。とても幸福に感じました。

いよいよファイナルステージ。去年はセミファイで負けてしまった為、いつもより緊張していました。約280チームの中から選ばれた11チームが再びあのステージで演舞し大賞が決まるわけなので、ミスし無いようにと責任を感じていました。そして本番。スポットライトが黄金のようにまぶしく、なぜか空気がとっても美味しかったです。各チームがこのステージで競い合うので、場所的にエネルギーが高かったです。演舞中は緊張もなくいつもの練習通りで無事終わりました。あっという間でした。結果は、優勝賞でした。11位中8位です。自分は悔いありませんでした。次の日学校に行ったら友達からテレビでドアップに映っていたと教えてくれたのですが、自宅は録画が出来なかったので未だに観られていません(笑)。いとこの家では録画していたみたいなので、いつか見られる日を楽しみにしています。テレビで応援してくださった方々本当にありがとうございました。

本祭終えて

私は、1年生の時は、よさこいの事を何も知らない状態から始めて、今年で一年経ちました。一年経つと、よさこいの良さや練習の仕方、チームの好みが分かってきたり、今回の作品でも前の方で踊らせていただいたことで学ぶことが沢山ありました。チームで踊ることの意味、練習の意義をもって自分の立ち位置を責任持って練習する等でした。自分にとって多くの事を学ばせてくれた今年の作品にとっても感謝しています。17年度の作品で一緒に踊れた仲間にも感謝しています。ありがとうございました!















***
力作をありがとうございました♥
 就活の際のESにも使えそうです!
とっても良い経験をできたようですね。
得た経験を,今後の大学生活でも,大いに活かしていって欲しいです!

集中している姿は美しいですね✿

教員としては,勉強も集中して欲しいです!
学問から得られることも多いんですよ(私見・・・失礼)。

(K.A.)