2018年4月12日木曜日

「海外事情-オーストラリア短期留学」報告


春休みに,本学の「海外研修」で,オーストラリアに留学した
構口実祐さん(函館市立高校出身,2016年入学)から
留学経験の報告がなされました♥

私の海外事情の半年間は刺激、反省、行動の連続でした。
刺激はチームメンバー、西原明希先生、アイクマンさん、たくさんの人からもらいました。学んでいること、考え方、行動力、価値観が全く違う人と仕事をするということは本当に大変でした。13人いると「こんな考え方もあるのか」と学ぶことも多く、次はこうしてみようと実践することも増えました。私たちブリスベンチームは個が強い人が集まった集団で、社会人基礎力の強い能力、弱い能力がそれぞれ違いました。上手く自分たちの能力を使うことが出来れば苦労することも少なかったと思いますが、現実はそうはいきませんでした。何か一つを決めるにも、考えが合わず、反省し、これからもっと良くしようと話し合いをしました。チームの中でも異文化コミュニケーションがすでに始まっていて、話が通じないなんてことは日常茶飯事で、自分の中でも落としどころを付けるのは大変で、ストレスコントロール力をつけるには長い期間が必要でした。社会に出たら今のように少人数ではないし、自分のことをわかってくれる人は一人もいないかもしれないと思うとこれを乗り越えたら少し強くなれるのではないかと思いながら相手をどのように説得し、どこで上手く折り合いをつけるか、どういう言葉遣いをするかということを気にかけて行動していました。

 さらに、アイクマンさんから課されたタスクをこなし、自分たちでこれがベストだと思って出したものがたくさんの赤やコメントが入って返ってきて、長いメールで怒られて、何をすることがアイクマンさんや相手が納得するのかわからないまま、今度はこうしてみようと繰り返しました。このプロセスを何度も繰り返し、これに意味はあるのかと考えてしまったこともありました。自分たちはまだ大学2年生で大人と仕事をしたことはないし、ましてや英語でなんかもっとなくて毎日試行錯誤で逃げたい気持ちでいっぱいでした。けれど、話し合いやタスクをこなしていく上で、段々ベストの完成度が上がっていきました。これは自分たちの中の成長で、チームで行動することの醍醐味だと思いました。
また、私の普段所属しているゼミでは2年初期のころから、社会人基礎力について言われ、それをもとに行動するように言われていましたが、今回の海外事情で初めて実践する機会をいただけたと思います。実際に、ゼミの活動中には今海外事情で学んだことを生かせると思ったことがあり、その反対もあったので相互に良い影響があったと思います。

アイクマンさんから学んだことは数え切れないほどあり、チームにも私たち個々人にもたくさんのものを残してくれました。渡豪前に一番印象に残ったことは、何かを相手に伝える時、意思表示をするときには自信を持って言い切ることです。スカイプ会議の時に、アイクマンさんが私たちに伝えたいことはわかっている、なのに自分たちに自信がなくてどうとも返事が出来ない、ということが多々あり、アイクマンさんを何度も不安にさせてしまいました。だからまず自分たちはわかっているという表示に加えて、プラスアルファで自分たちの言葉で説明するということが相手とのコミュニケーションを円滑にするということを学びました。
ブリスベンに行ってからは、アイクマンさんと直接お会いすることができ、直接行動を見て学ぶことが出来ました。一番自分に衝撃をあたえたことは3/2の学校でのパワーミーティングの後に、「今、会社の人がランチに行く前に企業に行ってアポ取ってこよう!」と言って、本当に3社行ってコンタクトをもらうことが出来た時は「アイクマンさんの行動力と度胸はすごい」と思いました。私たちが次々に企業訪問を決めよう、と変わることが出来たのもアイクマンさんのこの行動がきっかけでした。「とりあえずやってみよう。失敗したら次、だよ!失敗を失敗と思わないこと。」と言われました。心に火が付いたようでした。
 私自身、すごいものを見せつけられて、圧倒されて「自分にできるのだろうか」と考えていました。自分が行動するきっかけになったのは、吉村さんについていったUNIQLOの企業訪問のアポ取りでした。自分と同年代の人が異国の地で挑戦している、という吉村さんの行動が私を駆り立てました。「私はここに何しに来たのか、何を自分の経験として残すことが出来るか」それに加えて、この授業は魅力的で、私自身は後輩にとても勧めたいと思っていました。その時に勧めたい私自身が語れることがなくてどうすると思ったこともやってみることが出来た要因の一つでした。
 私はクイーンストリートモールにあるTiffany&Co.に行きました。たまたま話しかけた人がマネージャーさんで、とても丁寧に対応していただきました。
渡豪する前はみんなで長いこと悩んで試行錯誤しました。「電話をかけてみよう、でも英語力が…」「じゃあスクリプトをアイクマンさんからもらってやってみよう」と言っていましたが、結局自分で行動して得たことが自分の糧となり財産になるということを身をもって実感することが出来ました。

自分のチームの中での存在意義については長いこと悩んでいました。前に立って発言することも苦手で統率力もない。自分にできることは何だろうと悩む日々が続き、与えられたタスクをこなす日々が続きました。渡豪が近づくにつれて、私が議事録を書き、黒板に論点をまとめることが増えました。ミーティングが始まるときも、加川さんに「じゃあ実祐ちゃんメモよろしく」と頼まれるのが常になりました。アイクマンさんから「メモ力がすごいね」とほめていただきました。元々の生活からメモを取るのが好き、というよりもせっかく話し合ってまとまった方針を忘れたくないという自分の必死な気持ちを周りの人が認めてくれて、自分に任せてくれるというのは私にとって大きいことでした。

これからの生活では、相手があって成立することが大半なので、今回の海外事情を通して学んだことを存分に発揮していきたいと思います。自分の強みだと思っている傾聴力、メモを取り、現状を把握する力は大きく伸ばし、今回の海外事情で特に大事だと感じた発信力を細かく、丁寧に使っていきたいと思います。自分の良さや価値がわからなかった私にこれらを与えてくれたチームのメンバーと西原明希先生、アイクマンさんには感謝しています。


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報告の一部を抜粋させていただきました!
報告ありがとうございます
留学で得た経験を,普段の大学生活でも活かしてください👊

(K.A.)